3.朱浜事件

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やばい、やばい、やばい、やばい。 非常にやばい。 今何時?2時半ただいま経過しましたよ。新しいファミレスから公園まで学校挟んで反対側ってどういうことだよ。 今ならマラソン選手に抜擢させる自信があるよ。 あと一曲がりだ。この角を左へ曲がったところに公園はある。 どんな顔して会えばいいんだ?違う違う、今は早く公園にたどり着くことだけ考えればそれでいいんだ。とにかく早く。 「はぁ、はぁ、着いた……」 膝に手をつき呼吸を整える。 ソラはどこに? 「1時間32分47秒53遅刻です」 声につられて顔を上へあげる。ジャングルジムの頂上にソラはいた。 なんでそんなにも正確な時間がわかったのか、やっぱ高いところが好きなのか。 疑問は多くあげられるが、ここは宇宙人だからの一言で納得しておこう。 「悪いな、遅くなって。どうしても外せない用事があって。重大なことだったんだ。だからしょうがなかったんだ、な?」 本当は友達とご飯食べに行っててすっかり忘れてましたぁ。あははー、ごめんねぇ。 なんていったら地球はどうなるだろうか。 「この星ではお友達と栄養を吸収することがとても重大なことのようです」 なんでばれてる……。なんで……。 あっ、そっか。宇宙人だからか。 もうこいつと出会ってからへたな行動はできなくなってたってことだね。 もう、泣いてもいいですか……。 「う、うん。そうなんだ。これからしばらく地球に滞在するなら、お、覚えておくといいさ」 俺、キョドらず話せてた? 「そうですか。わかりました。それより早く家というものに案内してください」 「あ、ああ。それだけどな……」 さあ、どうしようか。結局何も解決してなかったんだよな。
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