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《通学路》
僕は、今年で高2になる。
高1の思い出は、学校関しては全くと言っていいほど無い。
僕にとって学校は、行くことに意味がある。
中身など関係ないのだ。
…まぁ、『悪友』と『仲間』が合わせて2人いるけどな。
《教室》
現在、7:20。
まだ誰もいない教室。
人付き合いが 嫌い な僕は、去年からこの時間に来るようにしている。
そして、机の上に伏せて寝る。
寝れなくとも寝たフリをする。
こうすれば、他の奴らから話しかけられても無視できるし、HRが始まる前に担任が起こしてくれる。
…さて、寝るか。
???
「おい、寝るなよ!」
「…うっさい。」
???
「休み明け、久しぶりに会った親友にかける言葉じゃないよな!?」
「何で居るんだよ。…竜二。」
こいつが『悪友』だ。
神崎竜二 (男)
176cm 63kg
不良ではないが、喧嘩が強いことで有名。
ただ、自分から喧嘩はしない。する喧嘩は全て防衛戦みたいなモノだ。
これは、ほかの奴らが知らない事実。
竜二
「いやぁ、休み中見かけなかったからな。この時間にいつも居るだろ?だから来てみたって訳だ。」
「あのな~…、お前は僕がこの時間に来てる理由知ってるだろ。」
竜二
「悪いって。ま、俺はそれだけだ。じゃあな。」
竜二はそう言って自分の教室へ帰って行った。
今年はクラスが違うそうだ。
…今度こそ寝よう。
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