4月第1週

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《通学路》 僕は、今年で高2になる。 高1の思い出は、学校関しては全くと言っていいほど無い。 僕にとって学校は、行くことに意味がある。 中身など関係ないのだ。 …まぁ、『悪友』と『仲間』が合わせて2人いるけどな。 《教室》 現在、7:20。 まだ誰もいない教室。 人付き合いが 嫌い な僕は、去年からこの時間に来るようにしている。 そして、机の上に伏せて寝る。 寝れなくとも寝たフリをする。 こうすれば、他の奴らから話しかけられても無視できるし、HRが始まる前に担任が起こしてくれる。 …さて、寝るか。 ??? 「おい、寝るなよ!」 「…うっさい。」 ??? 「休み明け、久しぶりに会った親友にかける言葉じゃないよな!?」 「何で居るんだよ。…竜二。」 こいつが『悪友』だ。 神崎竜二 (男) 176cm 63kg 不良ではないが、喧嘩が強いことで有名。 ただ、自分から喧嘩はしない。する喧嘩は全て防衛戦みたいなモノだ。 これは、ほかの奴らが知らない事実。 竜二 「いやぁ、休み中見かけなかったからな。この時間にいつも居るだろ?だから来てみたって訳だ。」 「あのな~…、お前は僕がこの時間に来てる理由知ってるだろ。」 竜二 「悪いって。ま、俺はそれだけだ。じゃあな。」 竜二はそう言って自分の教室へ帰って行った。 今年はクラスが違うそうだ。 …今度こそ寝よう。
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