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僕は喫茶店に入ってから観察すればいいじゃないかと思ったけど、説明するのが面倒なので静かな店だと答えた。
そして小汚いレンガ造りの喫茶店に着いた。ミキヤは苦笑いをしていたが店に入った途端に表情が変わった。
それもそのはず、店内が綺麗なのだ。
学校から宿題が出る度、家ではなく喫茶店で宿題を済ませるため、ここは僕専用の空間となっている。
とりあえず僕とミキヤはいつも座っている隅のテーブル席に移動し腰をおろした。メニューを手に取るがハルキはいつものメニューではないことに気付く。
メニューには本日のイチ押しドリンクと書かれた文字しかなく、その一品しか注文出来ないことになっていたのだ。
僕はオレンジティーを勧めようと思ったのだけど、これはどうしようもない。飲んでみないと始まらないので早速そのイチ押しを二つ注文することになった。
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