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「こ、こんなでも、数のうちには入りますわよね…」
『ファッ!?(驚愕)』
デデドン!(絶望)
光の中から、何とも表現に困る、ブーメランビキニ一丁のクッソ汚ぇ淫獣が現れた…!
『ぬぅ~ああぁぁぁん、メダロッチの中、窮屈で疲れたもぉぉぉん…!
じゃけんロボトル行きましょうね~(提案)』
「公然猥褻陳列罪すぎて草生えたであります、訴訟」
『くさそう』
「この者、まさしく野獣と化しているであります…!
ハッ!? もしかして、最近山中で暴れていると噂の…!」
三者三様の感想が返ってくるが、どこにも肯定的なコメントは無かった。
「…恐らく、この子がその噂の、クマメダロットなのでしょうね」
『こんなに焼けてる。クマメダロットってハッキリ分かんだね(迫真)』
「やべぇよ…やべぇよ…であります」
「怖い人が来たであります…」
その事実を知り、クマメダロットの獲物を見定めるような鋭い眼光に晒されたセレクト隊員は、お互いの肩を合わせて震え上がった。
『まずこ↑こ↓さぁ…アジトあんだけど、寄ってかない?』
「ンアッーーー!!♂」
――――と、こんなわけで、僕の初めてのロボトル体験は、くそみそな結果に終わったのでした…(語り:タチコマ)
『クラスのみんなには、ナイショだよっ☆』
そして時は数分後へ戻る…。
―――――――――……。
ゴウカザルがファイヤー攻撃で錠を溶断している最中、ロボロボ団員は事務所の扉の前で円を作り、しばらく相談を続けていた。
「本当に大丈夫ロボか? 最近の子供は一体何をしでかすか分からないロボよ…」
「なぁに、オイラ達が三人纏まって、ゴウカザルも居るとなっては…子供が一人で何か出来るレベルではないロボ!」
「でも、急がなくちゃいけないのはやまやまだロボ。
ブルゴーニュ様からの指示では、この篠更木メダル採掘所は思ったほどの採算が取れないという事で放棄して、日替わりまでに移転作業を済ませなければならないロボ!」
「ロボッ!? それではどーするロボか?」
「ガキは締め出した後で、採掘所を放棄する時に爆薬と一纏めにしてしまえばいいロボよ!
そうすれば綺麗さっぱり証拠隠滅が出来るというものロボ!」
「なーんだ、つまりはゴウカザルが扉を開けるまでの辛抱ロボね。おかげで安心したロボ」
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