5人が本棚に入れています
本棚に追加
「…うーん」
メダロッターと、そのパートナーが息を合わせて戦う姿。
それは例え初心者の荒削りな指示でさえ、情熱的な雰囲気を感じさせる。
いくら同じ家で暮らしているからと言って、果たして自分は将来的にKOS-MOSと意思を通わせる事は出来るのだろうか?
まだ自分のメダロットになるかどうかは分からないが、じーちゃんとKOS-MOSの仲を見ていると、水を差してはいけないようで…しかし喉から手が出そうなほど羨ましく思うのだった。
「やめとけよ。爺さん達が手放すまで待ってたら、そのうちにメダロットのブームが終わっちまうぜ」
「……カズトか!」
ふと、ナオキが顔を上げると、お向かいの家の二階から、同じようにロボトルの様子を覗いていた少年と目が合った。
「諦めが肝心な事だって…ある…!」
「そういうお前はどーなん?」
「同じ事を二度も言わせるなよ」
演技掛かった仕草で目元を手で覆い、顔を伏せるので、ナオキは思わず吹き出してしまう。
彼は「城崎カズト」。ナオキの幼なじみであり、クラスメイトであり…そして、同じく近所のトラブルの影響を受けている被害者だった。
「爺さん達がこんなじゃ、親がメダロットを買ってくれる訳ないだろう」
「あー、まぁね…」
「それに、見ろよ。また上手いこと引き分けになりそうだ」
「えぇ?」
T-elosの ねらいうち攻撃 ライフル!
KOS-MOSの 右腕パーツに 30ダメージ!
(右腕装甲 機能停止 -30 0/30)
『っ……』
「案ずるでないわい! 彼奴は、ねらいうちを行った後で回避行動を取れん…!
今こそ全力を撃ち込んでやれぃ!」
『了解です、テッチャン。DRAGON・TOOTH起動、行きます』
KOS-MOSの がむしゃら攻撃 ソード!
T-elosは 右腕で防御した!
T-elosの 右腕パーツに30ダメージ!
(右腕装甲 機能停止 -30 0/30)
別のパーツに貫通した!
T-elosの 左腕パーツに7ダメージ!
(左腕装甲 機能停止 -7 0/30)
別のパーツに貫通した!
T-elosの 脚部パーツに10ダメージ!
(脚部装甲 -10 8/45)
最初のコメントを投稿しよう!