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そして迎えた今日。予定通りの結果だった。
列はもちろん無く、誰一人いない。冷たい風が吹くだけの悲しい廊下だった。
「……なんで……なんで誰もいないのおおおおお!」
「ハハハ、だから言わんこっちゃない」
俺は予想していた出来事が起こり、笑っていた。当然だろう。ミーティング部などという、"やりがい"の四文字の欠片もない部活に入ろうと思うほうがおかしい。
「ぐにゅー、純くんが心の中で凄く失礼なことを言ってる気がする…」
姉ちゃんは俺を下から覗き込むように見る。
「なにを言ってるの?エスパーなの?」
「あーーーっ!やっぱり言ってたんだ!心の中で言ってたんだ!」
思わず口に出てしまった。
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