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「ひゃ、ひゃいへんにゅぶの方で間違いないでしゅか?」
やべ、緊張しすぎて、喋れない……。
「ええ、間違いないわ。しかし貴方……いや、何でもないわ…」
なんとか聞き取ってくれたみたいだ。あまりに凛としたその美貌に女王様ではないか、と疑いそうになる。
「間違い…では、ないんだね。じゃあ、改めて、ようこそミーティン………」
「まだ入ると決めた訳ではないのだけれど」
俺が言い終える前に、表情1つ変えない銀髪の女性が口を挟んだ。
(なんか冷たいな…。そういえばまだ名前聞いてなかったな)
「あのさ、名前聞いてもいいかな?」
俺はそう言うと《やっと聞いてきたか》―と小声で銀髪の女性が言った。
「私の名前は"立花ユイ"気軽に"ユイ"と呼んでもらってけっこうよ」
立花ユイ……(どっかで聞いたような気がするな)
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