新入部員!!

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それから俺は少し考える。 「私を知らないとか言い出す訳ないわよね?」 ユイは少し怒り気味に言う。 "立花ユイ"…聞いたことある気はするのだがなぜか思い出せない。 ―――なぜだ?――― 「えーっと、その……ごめん。頭の隅のほうでは覚えてるんだけど、なぜか出てこない」 俺は頭を掻きながら言った。 ―もしかして昔の記憶が俺にはないのではないか―と、急に不安になってくる。 「さすがに考えすぎか…」 「大丈夫?」 姉ちゃんが俺の表情を察したのか、声をかけてくる。 「ん、なんでもないよ…」 俺は軽く流した。こんなこと姉ちゃんに言っても笑われるだけだ。
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