417人が本棚に入れています
本棚に追加
/219ページ
「コホン、いいかしら、私の話をちゃんと最後まで聞きなさい」
「私は、学年1位の頭脳、学年1位の運動神経、学年1の金持ち、立花家に舞う蝶こと、立花ユイ……なんだか自分で言ってて恥ずかしくなってきたわ」
急に上品な扇子を取り出し、自分を仰ぎ出した。
「5分前の凛とした美しい銀髪の女性はいったいどこへ行ったんだあああああ!」
俺は、あまりのキャラの変わりぶりに驚きを隠せない。
「あっ!私、聞いたことあるっ!たしか…今までラブレターが下駄箱に入ってなかったことがないとか、なんとか」
「ん、ちょっと、待って。つまり、毎日告白されてるってことかな?ハハハ……ありえん、ありえんぞ」
「宮本さんの言う通りよ。断るのに疲れたわ…」
こんなことで悩む人なんているんだ…なんだろ、すんごいムカつくなあ!
最初のコメントを投稿しよう!