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「すまーん、ちょっと遅れた……って、随分とおくつろぎですな………」
俺は部室に入るなり、部活の在り方に問題があると感じた。
それはなぜかというと、ユイも姉ちゃんも椅子に座って呑気にお茶を飲み、喋っていたからだ。
「純くんおっそーーーいっ」
「遅かったわね。時間を守れない男は、女ができても守れないわよ?」
「ユイはお黙り」
「あら、あなたが私に命令なんて、いい度胸じゃない。立花家の権力を持って抹殺するわよ?」
ユイは携帯を取り出し、ポチポチとボタンを押し始める。
「すみません。調子に乗りすぎました。どうかその、ボタンを押している手を離していただけないでしょうか……」
俺のミーティング部での扱いはこんなんだ。ユイは結局入部して、もうミーティング部に完全に馴染んでいる。姉ちゃんとも上手くやってるみたいだし…
この毎度、毎度のユイの毒舌にも慣れてきた。
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