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観覧車の室内に重い雰囲気が漂う。
私は何か喋らないと、と思って口を開いた。
「あのさっ!…」
「あのねっ!…」
「あっ…何?まりか。」
純くんは笑顔でこっちを見た。私にはすごく眩しい…愛しい…大好き……私は思い切ってみた。
「わたし…純くんが好き……大好き!弟だからとか関係なく、一人の男性として好き!」
私は恥ずかしさのあまり下を向いた。
「俺もだよ。…まりか。」
純くんはそういうと私のあごに手をかけ、上に持ち上げて顔を近づける。
「え、純くん…そんないきなり……」
「まりか…」
(姉ちゃんの妄想終了)
「お~い。姉ちゃん?朝だぞぉ…って…よだれが凄い垂れてるし、なんか凄いニヤニヤしてるし、気持ち悪いぞ姉ちゃん…」
「ムニャムニャムニャ…ニヒヒ…ンンッ…アァッ…」
なんか凄い寒気がした俺は姉ちゃんの頭にチョップした。
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