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「クっクっクっ…あー、面白い。さて、明日はあの女に、横取りした愛への代償を払ってもらおう…死をもって…ね。」
次の日の夜、再び宰と悠華は二人で楽しそうに歩いている。
「悠華…今、僕は君が欲しくてたまらないんだ!!」
宰が、悠華を路地裏へと連れ出す。
「宰さん、こんな所ではダメよ。」
「ああ、悠華…!!」
「宰さん!!」
その姿を、また2メートル先から二人の行動を見ていた叶え屋が見ている。
「うえー。あんな所で始めやがって。あいつら馬鹿だな。」
二人の“用事”が終わるのを、叶え屋は見守りながら待つ。
「長い…。」
すると、二人は用を済ませたらしく、路地裏から出て来ると、今度はラブホテルへと入る。
「うげっ。まだ足りないの?元気だねー…さて、俺はどうしてやろうかね。」
しばらく時間が過ぎ、二人が出てくると、ホテルの出入り口で分かれたようだ。
叶え屋は、磯崎悠華と距離を取りながら着いていく。
悠華は、叶え屋には気付かない。
叶え屋は突然、悠華に声を掛けた。
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