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空を見る限り今日の天気は多少雲があるけれどいい天気になるだろう。 現在の気温はまだ暑いというよりは肌寒いくらいなんだけど、昼ごろになると暑くなることが予想された。 「神谷君。清少納言の枕草子の中では夏は夜って言われてるけれど、やっぱり夏こそ「つとめて」だよね」 「そうだな。朝はいい」 朝間は夏なのに涼しいし、作業にも集中できる。悪いことはあんまりない。むしろ熱帯夜が続いているのもあって夜はシャツは汗だらけになる上、蚊がうっとうしいし。 ……最近は覇王がまぶしい球になって朝まで飛び回るからなぁ。 「さて、できた!」 ウィズダムの前に整理し終えた資料をどさっととおいて立ち上がる。 「うん、ありがとう」 大きくノビをすると高く昇った太陽が見え、もういい時間ということがわかる。大分時間がかかってしまったらしい。 「じゃーな。明日は多分これないよおもうぜ。蔵の整理だからさ」 「いいよ。これ以上やってもらうとやってもらいすぎだからね。よくやってくれたよ。おつかれさん」
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