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「じゃ、入りましょう」
強攻策に出ることにした。ループが発生する可能性があるから。
「舞いなさい。あ、いえ待ちなさい」
「そんな間違え方あんの!?」
いやいやいや。どんな間違いだよ。
インターホンを押そうとした指を止め振り返る。
「どうかしたんですか?」
突然顔をまじめな話をするように話し出す。
「実はね、ここだけの話。そうは見えないかもしれないけど私は本を読んでるときは本に入り込んじゃってるのよ」
「はあ。見ててもわかりますが」
実はとかじゃなくて傍から見ててもすごくわかりやすく入り込んじゃっています。
没頭しているのがすぐにわかりますから。
「それで、ね。基本的に興味のないことを言われたら適当に「んー?いいんじゃない?」ですませてしまうの」
「……。もしかして、それって……」
いやな予感がする。というかいやな予感しかしない。
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