「さぁ、始まりだ」

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「よし、めげるもんか!」 「……無理矢理ヤられたのに健気だな…」 「?おう!」 「こら!授業中だぞ志馬、佐東!!」 そんな時に飛んできたは先生の喝だ。 周りからは笑い声が上がり、陽介は大声で笑い佐東は真っ赤に染まった。 「アハハッ、すんませ~ん!!」 「もー、陽介のせいだぞ…」 「全く、結城に夢中なのはいいが、授業きかなけりゃお前は赤点だぞ!!」 「え、マジ?!」 勢い余って立ち上がれば、大爆笑が生まれる。 「ヨウスケはバカだなぁ~」 「マジ気を付けなきゃまた二年になっちまうぜ?」 「うへ~、勘弁…頑張りま~す」 陽介がしゅるしゅると座れば、再び先生はペンを握り電子黒板に字を書きはじめた。 「………」 笑いが尾を引く中、月は横目で陽介を見たあと、再びマイパソコンに目を落とした。
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