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授業が終わり、生徒は部活やら帰宅するものやらで準備を始めている。
陽介は月に目をやれば、月はリュックに今日の宿題のデータ入りディスクを入れている所だった。
「月~!!一緒に帰ろうぜ~♪」
「嫌」
リュックを背負えば、イヤホンを自分の耳に付け、iPodを取り出し音楽を流し始めた。
そして教室を出る。
「ああ、待てよ月ッ」
「………」
追いかける陽介を見てクラスメイトは哀れみの目を向けた。
「陽介…あの悪魔に騙されてるんじゃない?」
「可哀想に…」
廊下を走り月を追う陽介を教室の窓から眺めるクラスメイトは、ぼやくようにそう呟いた。
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