「さぁ、始まりだ」

13/30
前へ
/30ページ
次へ
相手が言えば月は携帯を鞄から取り出し、鞄を投げた。 二人がゲーム画面の"エンター"を押したその瞬間、二人はアバターの姿になり、周りには青い分子がスクエア状に走る。 「うおッ?!なんじゃこりゃッ」 青い空間に取り込まれたが、陽介は何ともない。 その青い空間が組み込まれる際、それぞれが立つ後ろの壁に、自分の名前と48の四角ができる。 月の方はすべてその四角が光ってるが、相手は一つしか光っていなかった。 訳がわからないことだらけ。 わかるのは目の前にコスプレした二人が居ると言うことだけ。 相手は魔法使いのような服。 そして月は全身真っ黒で真っ黒な翼がついた、まるで堕天使のような姿。 そして鎌を武器として持っている。 「…勝たせてもらう……ッ」 「………」 「………これが…」 (ベット……、ゲーム……ッ) 息を飲む陽介。 機械の刻む合図が、緊迫感を深める。 <<ベットゲーム、カイシ5ビョウマエ、5、4、3、2、1……ベットゲーム、START>>
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加