「さぁ、始まりだ」

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瞬間、砂埃と共に月が駆ける。 相手も杖を取り出せば、火球を自らの周りに出し炎の玉を放つ。しかし、躍り狂う火球を簡単なステップで月は駆け抜ける。 まるで自分から火球が月を避けていってるみたいだ。 「すげ……ッ」 感動した。 月は自分の目から見てもかなり強いように見える。 「く、これでも喰らえッ!!」 「!」 瞬間相手は自らの周りの炎を渦のように巻きつけ、その火の力を上げる。 瞬時にバックステップでよけた月は、その瞬間に相手の足を蹴り上げ、相手を転ばす。 「う…ックソ……っまだま…ッ…!」 起き上がろうとした瞬間に、月は相手の首もとに鎌の刃を突き付けた。 相手の瞳が歪む。 「ゲームセットだ」
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