「さぁ、始まりだ」

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そう月が呟いた瞬間、相手は震えて月に訴え始める。 「……助けてくれ」 「……」 「へ、なんの話?」 すると相手は涙を流し始め、月に土下座する。 「お願いだ!!負けてくれアバター・Luna!!オレの残りの感情は、あとひとつしか無いんだ!!」 「……」 「へ…?!なくなったらどうなっちゃうんだよ」 「…失った感情すべては、何らかの感情がまだ残ってる限り、現実世界では保持される。感情の残りがなくなった時点で、現実世界でも感情が消される。ゲームオーバーだ」 淡々と喋り陽介に説明する月。 それに続いて、相手が語り始めた。
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