「さぁ、始まりだ」

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陽介はビックリして目を見開く。 「…な、なに…どうした月」 「興味本意で、お前みたいな平凡なヤツが近付くな」 「は?!」 起き上がろうにも月の力は意外に強く、逆らえない感じがした―――…。 「ベットゲームの事は聞いてるだろう。感情を賭けて戦うんだ。別名"廃人製造遊戯"、これ程人に害を成すゲームを作った会社が、なぜ政府に摘発されずにいるかとか…考えないのか?」 「……え、なに…言ってんだよ。月」 「………」 月はその場を離れ、ゆっくりと屋内への入口に行く。 「月…!」 「政府を黙らせる程の力を持った勢力が作ったゲームだ。どういう目に遇うのか…ちゃんと考えて戯れ言をほざけ」 言えば月は少し陽介を睨み付け、その場を後にした。
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