3人が本棚に入れています
本棚に追加
よし、下着、服、ハンカチ、タオル、サイフ………。
「準備完了、かな」
わたしは鞄の中身を確かめてゆっくりと鞄のチャックを閉める。
「いってきます」
そのお泊り道具が入った鞄を持ち、自転車に向かう。
今日も暑いなもうすぐ夕方なのに。日焼け止めあとで塗りなおそう。
自転車にまたがり駅を目指す。
ふとスマホを見るともう15時31分。
「やば、あと6分で電車出ちゃう。急がなきゃ」
いつも通り猛スピードで自転車を漕ぎなんとか乗りたい電車に乗ることができた。
《無事乗れたよー!たぶんそっちに16時半に着くよ♪》
今日のお泊りするグループラインに載せる。
今から大学の子の家でお泊り。仲のいいメンバー5人で泊まる。
《了解!気をつけておいでね》
返事がきてそれを見たわたしの顔には笑みがこぼれた。
ちゃんと友だちできてよかったなー、わたし。
大学入りたての約1ヶ月弱を一人で過ごしていた。これじゃだめだと入ったグループは年上が4人、同い年が3人のわたし含め計8人。大人数が苦手なわたしだがそこの人たちはさすがお姉さんたちというかとても居心地がよかった。
昨年一年間はほぼその子たちとしか遊んでいない。
でも今年に入り今日のお泊まりの子と授業で仲良くなれた。4人のうち一1人はもともと一緒にいる子だけど。
友だちが増えとても幸せだと感じる。
家にお泊りとか楽しみすぎて今日がどれほど待ち遠しかったことか。
《ありがとう》
と返事をしラインの友達欄を見る。
最初のコメントを投稿しよう!