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下へ下へとスクロールをして止まった人。それは
「わたしからラインすべきなのかな?でもなんか悔しいしな………」
清水のラインだった。
ずっと友だちかもの欄にいて遠くに感じていた清水のラインが友だち欄にあり少しくすぐったい気分だ。
あの電話から約1ヶ月が経とうとしている。
『真面目に遊ぼー?』
その少し下がった真剣なトーンの一言が耳から離れない。酔った勢いで言ってることだと分かっていながらも期待してしまっているわたしがとてもいやだ。
ライン…来ないな。
あれ、てかなんで待ってるんだろわたし。別にいいじゃん来なくても。どうせ同じ待つなら清水じゃなくてなおくんのライン待てよって感じだよね。
なおくん、高二から付き合っている。その間一度別れたが4ヶ月ほどで復縁。なおくんは今自衛隊で働いていてここ最近会うことはおろかあまり連絡すらできていない。
「……はぁ」
なおくんとのラインを開くが出るのはため息。ラインの内容のほとんどがスタンプであるこの現状。
スタンプ可愛いんだけど、会話じゃないよねこれ。
正直最近ラインをしてても苦痛ですらある。わたしが少し文章を送っても帰ってくるのは決まってスタンプ。自衛隊で疲れてるのは分かるんだけど、聞いてるのかなって思ってしまう。
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