恋するふわふわ

１

あーバイト疲れたー。

今日は学校のあとファミレスでバイト。しかも上がりの時間が延びて今はもう0時を回っている。
「やばっ、お母さん待ってるのに」
着替えながらお母さんに今から出ると連絡をするためラインを開くとやたらいろんな人からのトークが来ていた。
「…………ん？ちょっとえ？」
急いで着替えていた手が止まる。
お母さんから、毎日ラインをしてる子から、彼氏から、学校の友達から………。
いや、ここまでは普通だよ、よくあること。
でも待ってなんで？どうして？
どうしてキミの名前がトークにいるの？
そこにあったのは高校の時に好きだった人からのトークだった。
しかも見ると着信であることが判明。
ますます意味がわからない。
高校2年の時にわたしのことふったのにどうしていまさらラインが来るの？
しかもどうして電話？？？
新手のいたずら？いやがらせ？
バイトで疲れているからかとりあえず頭が回らない。というか頭がこの状況についていけていない。
「…………あ。そんなことよりさっさと出よう。お母さんが待ってる！！」
わたしは携帯を暗転させカバンに放り込むと大急ぎでお母さんの車に向かった。