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『ーーーーー♪………………プツッ。はいはーい』 電話のコールが切れる。久しぶりにゆっくりな少し低い声が電話越しに聞こえてくる。 久しぶりのキミの声。 高2ぶりだから3年ぶりか、なんて呑気に考えてしまう。 久しぶりなのにこの自然な感じはいったいなんなんだろう。なんなんだろう。 「…………あっ、もしもし」 少し裏返ってしまった。高校の時毎日のように遊んでいたことがあるとはいえそれはもう何年か前のこと。すごく自然な感じでも、もともと電話が苦手なわたしはどうしても緊張してしまう。 『もしもーし。ほんとに和泉だー。久しぶりー』 間の抜けたようなコメントにわたしの緊張は一気に抜けた。 「久しぶりー!逆にほんとに清水だー」 と口調を真似してコメントを返す。 そしていいったいどうしたのかという質問を投げかける。 『酒飲んだノリ?』 なんというかみもふたもない答えが返ってきてしまった。わたしは少しの間コメントができなかった。 そのあとはしばらく元気だったー?などの世間話程度の話しを繰り広げた。 『てかさてかさ、今度遊ぼー』 この言葉に胸が踊ってしまったのはただの懐かしさのせいにしておこう。 「何それー、どうせお酒飲んでるんだしそのノリでしょー?」 わたしはあくまで笑いながら動揺を隠し返す。 『いや、真面目に遊ぼー?』 少しトーンが本気になる。 「そうだねー、遊べたら楽しそうだよね」 と流す感じにしてみた。 どうせお酒飲んでるんだしこんな会話忘れるだろう、なんて考えてた。
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