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午後2時頃、家に帰ると弟夫婦と母が先に帰ってきていた
「あれ?どないしたん?」
「今日はばーちゃんデイサービスやから買い物連れて行ってもらっててん」
母は何時になくニコニコと僕の質問に答えた。
「なんや?あんた気づかへんの?」
「え?なにが?」
「ほら、目の前にあるやん、座椅子や座椅子」
「あ!“ほんまや!」
母が指差す方向に僕が視線を移すと、そこには真っ白い新品の座椅子が置かれていた。
母の座椅子はもう何年も使い古されていて随分と傷んでいた
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