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「なんだよ、ここ?}
陸の目の前にはレンガづくりの壁に下方へと続く階段が口を開けていた。明滅を繰り返す壁に取り付けられたネオン灯のため奥の様子が窺えず一層 気味が悪い。
「おにいちゃんもはやくはやく」
そんな陸を尻目に彼女は階段をかけ降りていく。
ただでさえ人が少ない通りでしかも、ネオンの文字が『大人のオモチャ』とくれば益々あんな子供のくる場所じゃない。
「危ない奴等に絡まれてるは変な店につれてくるは、何なんだよあの子は?」
呆れながらも、彼女の無事を確認しようと陸は階段の奥の重い扉を押し開けた。
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