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「それじゃあ服脱ぐからこっち見ないでね」
「見ませんから安心してください」
スルッシュッ━━━━
洋服の布が皮膚を擦る音。
わざと音立ててるな桃ちゃん。
動揺するな。今は桃ちゃんのペースだけど必ず握り返すチャンスがあるはず。
心を落ち着かせ雄仁は服を脱ぎ始めた。
・・・あーもっとゆったり温泉入りたいよ。
口から出そうになった本音だった。
「僕、先入ってますね」
「うん」
カラカラ━━━━━
ガラス張りの引き戸を通り中に入った。
「あ、やっぱり暑い」
温泉だから当然なのだが中は暑い。
しかし、夏特有のベタベタした暑さでは無かった。
ザァァァ━━━━━
「あっつつつ!!!」
思った以上に熱く小さく飛び上がってしまった。
だけど我慢して髪洗わないと。
ザァァァ━━━
「あ、あつ・・・ハゲる!!髪の毛洗うはずが全滅しますよ!!!」
熱すぎてつい叫んでしまった。
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