夏休み、ラブラブデートです!!

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「笑って誤魔化さないでください。平気な振りをしないでください。一体何があったんですか?教えてください」 静かに、それでいて優しく問い詰めた。 ただ純粋に涙の理由を知りたかったから。 「・・・そう言うお兄ちゃんも誤魔化してる。痛くないなんて嘘言って。こんなに真っ赤に腫れてるのに」 ピトッ━━━━ ズキンッ━━━ 「ぃ・・・・」 先ほどよりもほんの少し強く触られただけでこれだ。 「痛い?」 「・・・・・はい。痛いです」 嘘つくの、強がるの癖になってる。 それじゃあいけないって分かってるのに。 「そうだよね、痛いよね。ごめんね」 「謝らないでくださいよ。丈夫なのは嘘ではありませんから。それよりも次は桃ちゃんの話聞きたいです」 「これ・・・はね。えーと・・・英理子お姉ちゃんのこと怒鳴って泣きわめいた時の名残・・・かな?」 「桃ちゃんがですか?」 「うん・・・これ以上は聞いて欲しくないな。どうしても聞きたいって言うなら・・・話すけど」 「でしたら聞きません。ムリして話して貰って悲しい顔されると僕も辛いので」 「ありがと。やっぱりお兄ちゃんは優しいね」 「あはは・・・意気地無しとも取れる気がしますけどね。そういえば英理子はどこに行ったんですか?」 「帰って貰ったよ。雪崩さんに頼んで駅まで送って貰った」 「そうですか・・・・・・」 頷きながら雄仁は考えた。
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