夏休み、ラブラブデートです!!

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果たして英理子がここに一人だけで来るか? 恐らく姉さん、鈴、姫、リンがこの旅館にいるはず。 「うん、私もそれは思ったの。だけど何回英理子お姉ちゃんに聞いても『私は一人だ』ってずっと言ってた」 「そうですか・・・ってか久しぶりに心読まれました!」 「にひひ、読んじゃった」 桃はしてやった。と言わんばかりの笑顔を浮かべた。 「あ、あの・・・お願いしても良いですか?」 「ん?うん。珍しいね」 「そうですね。ですからちょっと緊張してます」 「甘え下手って奴だね。うんうん良いよ。聞いてあげる」 「えっと・・・大したお願いじゃあないんですけど・・・そのー・・・も、もう少しだけ・・・」 「もう少しだけ?」 「ひ・・・・・ら・・・・・します」 口ごもった雄仁の声は桃の耳には届かなかった。 「え?何?ごめんね全然聞こえなかった」 桃の答えに雄仁は両手で赤くなった顔を隠し・・・ 「・・・もう少し・・・膝・・・枕おねがい・・・します」 「・・・・・・う、うん。お・・っけー」 雄仁の緊張が伝わったのか言葉を途切れさせながらも桃は頷いた。 死ぬほど恥ずかしかった。 人に甘えるのがこんなにも難しく感じるなんて・・・ お・・・大人になった・・・ってことなのかな? 全ては予想の域を出ない考えだった。 しかし、雄仁は桃の膝の上で安らぎの一時を得ることが出来た。
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