忘れられない

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カラカラカラ… 帰り道、千穂は別の道なので別れて明日真と二人で歩いていた。 明日真は自転車を持っているようで、自転車をひいて私と同じスピードで歩いてくれた。 隣に彼がいるのがとても心地よい。 「真琴…さ、あの、覚えてる?俺が、その~キッキスしたの…」 明日真は顔をそっぽ向けてそう呟いた。 「覚えてるよ…うん、覚えてる。」 忘れられない、あの暖かさ、やわらかさ またあのシーンを頭のなかに浮かべてみる。 「俺…その、あれは… ノリなんだ、その場の雰囲気っていうかだから… ま、真琴…?」
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