キスはしょっぱい

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「真琴…ごめん…」 明日真がぼそっと呟くように言った。 また…聞かなきゃならないのか。 また…心を痛ませなければならないのか… 「違うんだ…真琴。俺は、本当は…」 やめて…やめて…! 「ノリで言ったんじゃない。雰囲気で言ったんでもないんだ。」 え…? よみがえる、明日真の声が頭の中でこう言う。 〈ノリなんだ…その場の雰囲気っていうか…〉 「明日真…千穂に何か言われたの…?千穂に、私が学校行ってなかったとか、泣いてたとか、色々聞かされて今さら…今さらっ」 止まらない。 こんなこと、言いたいんじゃないのに…
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