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「少し…落ち着いたかな?」
「…ん」
明日真はずっと抱きしめてくれていた。
その温かい体温がとても心地よく、混乱した心が少し落ち着いた気がした。
「じゃあ俺は今日帰るから。また明日学校来れたら来いよ?」
「行っちゃうの…?」
思わず明日真の袖をギュッとつかんだ
「うん…どうした? 初めてだなぁこんな甘えてくるなんて」
ハハッと少し困った顔をしていった
「私…私……明日真…行かないで…」
のどがぐっと狭くなる。掠れた声が出た。
「俺だって今日は一緒にいたいさ。でも… あ、お母さんいるから大丈夫だろう?」
思い付いたように出た『お母さん』という言葉を聞いたとたんに心臓が急にドクンドクンと耳に聞こえてしまうほど動き出した
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