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あと少しで自宅だ。 自宅と言っても、小さな安アパートの一室だが。 アパートの近くの電灯は明るさが強く、自分がいかに『それ』に近いかを明らかにする。 常に一定。 初めて追われた日から変わらない、一定の距離。 それが一番、不安を募る。 自分のすぐ足元。いつでも襲える、そんな距離。
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