第一章-私はセフィアです♪-

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ーはぁはぁ… 帰宅中、俺はこの世のもとは思えない化け物に出会ってしまった…。 そいつは一点を…俺を見つめ咆哮した。 俺は夢であれと願わざるを得ず、ただひたすら逃げ回っていた。 助けを呼んでも誰もいない… まるで別の空間に飛ばされたような… ある路地を曲がると行き止まりだった。 ついに追い詰められ、俺は訳が分からなくなった。 ーなんでお前は俺を追ってくるんだっ!! 言葉なんて通じるわけないのに俺は言い放った。 気が動転し、判断力や認識力が落ちてきていた。 その瞬間、 その化け物が、 太く、鋭く、巨大な前足を空へ掲げたと思ったら一気に振り下ろしてきた! もう駄目だな… そんなことしか思えなかった…。 それもそうだ。 あんな化け物にこの状況… 誰がどう見ても最悪の状況… そう思い目を閉じたその時! ザンッッ!! ーぐぉぉぉぉぉっっっ!!!! その化け物は消滅した。 何か音がして 俺はうっすら目を開いた。 化け物は爆風とともに塵になった。 目の前の現実をまたしても把握できていなかった。 そこには コスプレ?のような格好に大剣姿の少女が立っていた…。 その少女はこちらを振り返りニコニコしながら近づいて聞いてきた。 ー大丈夫ですか、ラヴァイルさん? その少女はわけのわからないこと言った。 (ラヴァイル?) 初めて聴く単語に俺は戸惑いながら返事をした。 ーえと…俺ラヴァイルって人じゃないぞ… 少女は目を見開いたと思ったら 急に笑い出した。 ーご、ごめんなさい…ラヴァイルというのは非戦闘民族のことを総称した呼び名なので。
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