出会い

3/3
前へ
/3ページ
次へ
「俺…君のこと好きなんです!!」 「…………」 やはり、こんな告白の仕方はダメだっただろうか… 自分なりに、昨夜考えたのだが これしか思い浮かばなかった。 「私のことが好きなの?」 「え…あ、はい!!めちゃくちゃ!!」 彼女は少し顔が赤くなっていた 「お、俺のような男でいいなら… 付き合ってください!!」 彼女は黙り続けている まるで、俺がスベったようだ 俺は、彼女への思いを全てぶつけた これでいいんだ… あとは、フラれようが何されてもいい 全て伝えたのだから 「それ、本気?」 「え…なんでそんなこと、聞くの?」 彼女は少しためらった そして、口を開いた 「私ね…いろんな男の子から告白されるの…」 そりゃそうだ 彼女は学年一、可愛くて有名なのだから そんな子に今俺は告白してる もう、告白されるのに慣れていて 俺の告白なんて眼中にないってか? 「その中にもね…私と付き合うと 人気者になれるとか… かわいい子と付き合いたかっただけ とか…本当の私を好きって思ってくれる人がいないの…」 「そんなつもりはない!!俺は…」 そうだ、どれだけ君のことを 思っているか話した 君のことをよく見てること。 君の好きなところ。 昨日、緊張し過ぎて寝れなかったこと… 全て話した 変態だと思われただろうか… だが、これは本当のことだ 嘘、偽りはない 俺は、自分の告白のことより 彼女のことをこんなに思っているやつがいる そう、伝えたかった
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加