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官兵衛は御着城に登城して政職と面会していた。
官兵衛は、必死に説得を試みる。
『殿なにゆえ変心したのです!!!
毛利に味方しても勝ち目はありません!!!
なにとぞお考え直し下さい!!!』
畳み掛けるように政職を思い止まらせようとするが、政職は首をたてには振らない。
目を合わせようとすらしない。
「...。」
最後に、
「荒木村重が、織田氏に付くのであれば同じく織田氏に付くことを約束する...。」
とぼそりと呟く。
『承知。
必ずや荒木殿を説得してみせまする』
官兵衛は、憤りの感情を抑えきれずに、頭に血が上った状態で御着城を後にした。
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