277人が本棚に入れています
本棚に追加
官兵衛は、必死耐えていた。
『生き残ることに価値がある!!
必ず助けは来る』
強靭な精神で希望を失わない。
体が蝕まれていくなかで、視力も弱るなか、精神力だけが 継続して保たれていた...。
やがてそれさえ揺らぎ始めていた。
『秀吉軍にわしが居なくても、何の支障もあるまい。
わしが、居なくなっても世の中は何も変わらない。
生とは何なのか?
死とはなんなのか?』
官兵衛は、底無し沼のように深い絶望の中にいた。
最初のコメントを投稿しよう!