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一方秀吉軍では、行方不明の官兵衛に対する悪い噂が飛び交っていた。
「奴は秀吉軍を裏切ったのだ」
「有岡城で軍師としてよこしまな策略を考えているに違いない!」
そんな中、姫路城を預かる官兵衛の父、職隆は動揺する家臣を一つにまとめ上げ、息子の無実を信じて自ら頭を丸めて秀吉軍本陣を訪れる。
織田氏に対する誠意を見せる為であった。
秀吉は職隆の強い意思を感じ
「わしも官兵衛殿を信じています。
黒田家の忠義は信長公に必ず伝えます」
秀吉は職隆に約束する。
しかし裏切りが続き疑心暗鬼となっている信長に誠意は通じなかった。
悪い噂は苛立っている信長の耳にも入り、戻らない官兵衛が裏切ったと考えて松寿丸を処刑するように秀吉に命令する。
秀吉は困り果て半兵衛に相談した。
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