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竹中半兵衛は、
「官兵衛殿が裏切ったとお考えか?」
と聞くと秀吉は、
「いや そうは考えていない。
だが信長公の命令に絶対だ。
逆らうことはできない」
「あなたはかつて官兵衛殿は、兄弟も同様であると手紙を送り、長浜城に松寿丸殿を預かるときに兄弟の息子同様に扱うと約束しました。
その約束を破るのですか?」
半兵衛はいつになく強い口調で尋ねる。
秀吉は動揺している。
半兵衛は続ける。
「信長様は事実を確かめもせずに噂により命令を下しました!
この噂は、毛利の間者が、意図的に流したものです。
わたしには官兵衛殿を信じてします。
裏切るとは決して思えません!」
静かだがはっきりと言った。
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