9将 半兵衛最期の策

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 秀吉軍にとって、竹中半兵衛の知略は、必要不可欠であった。  秀吉は、天才軍師の存在感の大きさを痛感して反省していた。  菩提山城には、何度も使者が訪れる。  しかし半兵衛の体調は、もはや回復することはなかった。 「おそらく官兵衛殿が救出されるまで自分は生きていないだろう。  しかし官兵衛殿ならば、己の伝えきれなかったものを理解してくれるに違いない」  菩提山城のあこ、息子重門、そして松寿丸に最後の別れを告げる。 「これで思い残すことは無い。  我も、武士(もののふ)、戦場で最期を迎えることが出来れば、本望」  武士としての最期を全うするために再び、半兵衛は三木城攻略の為、秀吉軍本陣に向かった。
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