藤原保範という男

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可愛い印象とは裏腹にかなりの毒舌である なにより頭の回転が早く、 彼女の私ですら彼の考えていることが 分からないときがある 「純平くんがね、 美櫻は馬鹿みたいに飲むし、全然酔わないから 可愛くないって言ってた(笑)」 なんてことを… 「でね、俺も結構飲める人だから 良かったら今日一緒飲まないかな~って」 「え!まじですか!?」 「うん!いい店知ってんだけどどう?」 「いきます!」 「じゃあ店終わったら行こっか! 親睦会も含めて!」 「はい!」 「じゃあまた帰りに!」 そういい残し藤原さんは席を立った 一人余韻を楽しんでいると純平が近付いてきた 「なに独りでニヤニヤしてんだよブス、 気持ちわりぃなお前ってやつは…」 相変わらず口が悪い あ、一応純平に断りを入れておかねば… 「ねー、純平」 「あ?なんだよ」 「今日藤原さんと飲みいってい?」 基本的に純平は私を自由にしてくれる まぁやましい事なんかないから私も 「~と遊ぶ」「~と2人で飲む」など 正直に言うし、純平も分かっているのか 「帰り連絡しろ」とか、「迎えいく」とか そんな感じの反応だったりする だが今回は‥「う~ん‥」と首を捻り 考える素振りをしている
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