白い神

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「よーい。よーい」 「よーい。よーい」  まあるい粉が降りしきる。  まっ白つめたい粒が舞う。 「よーい。よーい」 「よーい。よーい」  みーんなみんな白い雪。  手袋みの傘わらぐつはいて、ぼくと雪子は進みます。  キュッキュッ。  ギュッギュッ。  キックキックキック。 「にいにい。なんでゆきはまっしろなの?」 「それはね雲をちぎって作っているからだよ」 「そっかあ。だからゆきはこんなにふわふわなんだね」 「そうだよ。雲だってフワフワだもん」  雪子はぼくに向かってにっこり笑いました。それから、ふわふわ! ふわふわ! と言ってふってくる雪をつかまえていました。  キュッキュッ。  ギュッギュッ。  キックキックキック。
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