始まりの死

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「昨夜未明、神奈上市にて一般乗用車の事故が発生しました。現場では車両が道を逸れ電柱に衝突した模様です。運転席からは女性と思われる遺体が発見され現在病院へ搬送されました。現場へ永田アナウンサーが駆けつけております。永田さーん」 「ハイ、こちら現場です。えー、現在いまだ車両の撤去作業は行われておりません、このような状況となっております。」 アナウンサーは一呼吸置き現場へカメラを向けた。 カメラは既に形のない車を捕えておりすでに見るも無残な形となっていた。 「こちら車両のほうは炎上したとの報告がありますがどういった状況だったのでしょうか?」 「ハイ、こちらでも、炎上との記録になっています。車両のほうは、こちらの電柱に衝突後炎上、火は約30分後に消し止められたとのことです。そして被害者の女性なのですが、こちらまだ未確認とのことです。遺留品のなかから身元確認をいそいでいます。以上現場からでした。」 「ありがとうございました。続いて、お天気でーす。森崎さーん」 そしてそれから数日が立ち司法解剖の結果から、僕らの同級生が死んだこととなった。 僕にとってこれから先の人生を大きく分かつ人生の節目となった日だった。
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