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ちょうど幸の家が見えてきたころだったか。
交差点と呼ぶにも乏しい十字路に幸と中の良かった亜里沙がいた。
当然昔は三人で遊ぶこともあったし。亜里沙にも彼氏というものは存在し、四人でカラオケなどもいった。
本当に楽しい時間を共有していたことを実感した。それも、三か月前までだ。あの日を境に僕らは、話すことはおろか顔を合わせることさえなかった。
どちらにしても亜里沙は幸の家に寄っただろう。
あいさつ程度するしかない状況だった。
しかし結局、言葉を頭に受けべても、見つかることなく僕らはすれ違った。
それは、亜里沙も一緒だったかはしらない
交差点でだった。下を向く亜里沙には気づく余地も与えぬ状況だった。
視界の悪さから、一台の車が突っ込んできた。
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