プロローグ ~大航海時代へと~ 

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ドタドタッ ガチャッ 「シオン!今波が荒れた領域に入っちゃったみたいで…」 「あちゃ~…ハタが…航海士のやつ上で寝てるから…」 「起こしていいのか?」 「機嫌悪かったら俺のせいだって言っとけ」 「へいへい。だから気をつけろよ!…そいつなんか頭ぶつけて痛がってるぞ…」 「へ?…あ、おい!大丈夫か?」 「痛い…」 (…っていうか…さっきから会話聞いてて…なんか違和感があるんだけど…) 「波が高いって…何でそんな時に船なんか出したのですか?」 「そんなときに出した、っていうかその海域に踏み込んじまったんだよ。  船は一カ月も前からずっと航海中だぞ?」 「はぁ?一カ月??このご時世に、一ヶ月もかかる?一体何を運んでいるんですか?」 「このご時世?…いや、俺らは別に何も運んでないけど?」 「何も…運んでない?」 「だって俺らは海賊で、運び屋じゃないんだから」 「か、海賊!?」  コニスは思いっきり驚いてしまう。 「あれ?今更…?さっき、海賊船って言ったじゃん」 「今更じゃないです!!…だいたい海賊とか古いです。  そんな一カ月もかかる航海なんてありえません!  そんなのモーターエンジン使えばいいじゃないですか!大きそうな船だし!」 「…奇天烈ボンボン?」 「コニィです」 「あ~…悪い。コニィ。お前こそ、何を言ってるんだ?  というか、何んのことだ?」 「は?」 「さっきから、このご時世にありえないだの、海賊ありえないだの  …しかもモーターエンジンって何?」 「し、知らない…?」 「は?」
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