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「せっかくだから牛乳でも入れてカフェオレにしてもらえる?」
ぼくは姉の言う通りにした。
この一杯で姉が死んでくれると信じて。
「……いい香り。ねぇ、せっかくだからあなたも飲んで一緒に夜更かししない? 殺人未遂犯さん」
結局ぼくが入れたのは姉がすり替えた砂糖だった。
カフェインで眠れなくなったぼくたちは適当な映画を観て瞼が自然と閉じるのを待った。
毒の粉は姉が勝手に捨てていて、それっきり見つからなかった。
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