甘いお菓子、ソレはキミ

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 血の気がボクの体内から一気に引いていくのを感じた。きっと今、すごく真っ青だ。  ボクはキャロから距離を置き、手と首を勢い良く何度も振った。 「きゃ、キャロ……ボクまだ子供ッ!!」 「は?」 「ボクをやっヤったら…は、犯罪になるよッ!?」 「なに、言ってんの?」  キャロは馬鹿じゃねぇの、ていう顔でボクを見る。  へ?違うの?と尋ねたら、キャロは声を出して笑い出した。そこまで笑うか、てくらいに笑っていた。顔がほてるのを感じる。  キャロは人差し指でボクの額を弾くと、獣のような表情を再びボクに見せた。 「やぁらしぃの。アランてばそんなコト想像しちゃった?イケナイ子だなぁ」  瞳を細めて笑うキャロは15の少年、というよりも大人の色香を放っていた。  メス犬供がわんさか寄ってきそうな程、男性フェロモン全開。ていうかその色っぽい、艶っぽい顔で妊娠する奴でてくんじゃないの?  ボクも例外じゃなくて、その鋭い眼に釘付けにされたまま動けなくなった。 「アラン、オレが今欲しいあまぁいお菓子は……」   ―お前の唇だよ―   キャロはそう妖艶に微笑んで、ボクに言った。
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