エピローグ~青い空、銀の雲~

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   拝啓 クーロ様、カルア様  と、堅苦しい挨拶はあんたたちには似合わないので省略。どうも、あたしです。ネージュです。  あんたたちが時空の向こうに消えてから、早くも二年が経ちました。あたしももう二十歳になります。  魔剣のせいで荒れ果てた世界は、二年の月日の間に大分落ち着きを取り戻しました。魔剣の傷跡は深く、また元通りの世界に戻るには時間が必要だけど、なんとかなりそうです。  魔剣がやってこなかったということは、あんたたちがやっつけてくれたということよね? みんなを代表してお礼をいいます。  ご苦労様、ありがとう。  やっぱり手紙って苦手。どんな口調で書けばいいかわからない。顔を見ればなんでもわかるのにね。  さて、今回筆をとった理由は他でもありません。あれから皆がなにをしているのかを知らせたくて、書きました。  
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