エピローグ~青い空、銀の雲~

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   なんでも、マシロは誰かを探して旅をしていたらしい。  だが、彼ならきっとどこかで幸せにやっているはずだからと、今は足を止めて自分の手伝いをしてくれている。  彼女が探していた彼というのは、いったいどのような人なのだろうか。 「あ、そうだネージュさん。ネージュさんに伝えることがあるんだった」  数歩歩いてくるりと振り向きマシロはいった。 「さっきお手紙をもらったんだけど、ムラなんとかさんがまた援助してくれるって。今度お礼しなきゃね」 「そう、ありがたいわ。しかし、ムラなんとかってどんな人なのかしら。よく援助してもらってるけど特に知り合いってわけでもないし……」 「なんとなくだけど根暗そうだよね」 「あはは、あとすっごい不幸そう」  二人して笑う。  散々にいってしまっているが、彼の援助があるからこそこの家が成り立っているのは事実。感謝のしようがない。 「シロ子、伝えてくれてありがとうね。あたしはお昼ご飯作りにいってくるわ」 「無理しないでよー。ネージュさん、立ちっぱなしは辛いはずなんだから」 「平気平気。これくらいなんともないわ」  確かに片足だけにずっと体重はかけ続けるのは疲れるが、コツを掴んで慣れてしまえば耐えられないほどではない。  それに、ここにいる子供たちもよく手伝ってくれる。その笑顔を見るだけでも疲れなんて吹き飛んでしまう。  
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