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小さい頃、まわりの友達が「雨の日はキライ」と言っていたのを不思議に思っていた。 自分にとって雨の日はなにか特別で心落ち着く日だった。 いつからだろう。雨が鬱陶しいと感じるようになったのは。 自転車通学が始まってから? 制服、濡れちゃうしね。 お勤めに行き始めてから? 通勤電車で傘の雫が気になるしね。 ヒールから水が跳ねるしね。 定かではないけれど、雨の日を快く思わなくなったのは確か。 今も外出時の雨はテンションさがるけど、前ほどイヤじゃない。 昔みたいに無邪気に喜ぶことはないけれど、雨でもいっか!と思うようになった。 心に余裕ができた証拠だろうか。
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